Gifted以外の教育オプション@アメリカ

Slightly gifted なガリ勉タイプの息子。探すと色々な「例外」が豊富なアメリカの教育色オプションについて調べた事をシェア出来たらと思っています。

SAT対策としての公文

公文ネタをアメリカで色々探していたら、Debbie Stierという人のブログに出会いました。

彼女は当時ティーンの子供二人と共に公文に入会し、SATの満点を目指したとかで、(適当に読んでいるので解釈が違っているかも)その模様を「The perfect score project」とかいう本を書いて有名になったようです。何気なしに彼女のブログのニュースをSubscribeしていたらこの間こんな内容がありました。内容自体はSATでいい点を取る為のTipsなんですが、一部にこんな記述がありました。

  

Kumon is not test prep, but if your child does Kumon, it will make test prep easier. Kumon math worksheets teach all the skills tested on the SAT, though they don’t address SAT strategy. Therefore, I would not advise relying on Kumon alone for SAT prep.

  • Kumon’s assignments are timed so that students are accustomed to managing time constraints (i.e., testing conditions).
  • Kumon worksheets reinforce skills through daily repetition, locking in knowledge that may have been covered in school but is shallow rather than deep.
  • It’s never too late to start a Kumon program, and it can only help, especially if a student has a nice long runway and is willing to put in an extra twenty to thirty minutes a day.  

Math is cumulative in nature, so it’s always helpful to go back and fill in the gaps and refresh your memory.

 

まあ、特に目新しい指摘でもないのですが、最初の「速く問題を解く事」を重視する公文式は、アメリカのSATやACTなどのStandardized Testにおいて「とてもプラス」だと思います。

 

日本のテストは、あまり問題を解く速さを重視しないと思います。理系大学など特に「答えにどう到達したか、ステップをきちっと答案に書く」のが重視されていると思います。センター試験でさえも「時間があんまり無い中、急いで解く」感じではないと思います。だけれども、SATの数学はNon-calculatorセクションで1問1.25分、Calculatorセクションで1問1.5分。問題を読んだりする時間を考えると本当に「瞬時に答えなきゃ」いけない気がします。私自身がやった事がないのでどれぐらいこの時間感覚が厳しいかは分かりませんが、1問1分ちょいしか与えないというのはもはや「学問」じゃなく「クイズ」だと思います。(笑)

 

ACTの数学に至っては60問60分です。問題を読んだり、ページをめくったりする時間もあると思うんで、実質1問1分以下です。これは酷いと思います。数学という「考える」(?)教科なのに、これだけの時間しか与えないというのは・・・。

 

公文では「シートを解く目標時間」があり、「考えながら問題を解いていく」というより「記憶を元に瞬時に解く」感じだと思います。問題を見た瞬間に「このパターンで解く」という事を“思い出せる”事が重要でそこまで条件反射出来るまで「繰り返し学習」するのが公文式だと思います。この姿勢には賛否両論あると思いますが、少なくとも、SATの試験対策としてはとても役立っていると息子を見ていて思います。

 

まだ、きちんとしたテストを受けた訳ではありませんが、家でやるPractice testで数学はしっかりと時間があまります。半年前に初めてのSATテストの勉強をした時は「問題は基本全部解けるけれど、時間がない」という感じでした。それが半年で「全て時間内に解けるどころか時間が余る。更にCalculator sectionも計算機すら使わずさっさと終えられる事もある」と言っていました。半年前と今と何が違うと言ったら「公文」しかないのできっと公文のお陰だと私は信じています。